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こつそしょうしょう
骨粗鬆症
一般の方にも馴染みの深い疾患です。骨が脆くなるので、一番の目標は骨折を起こさないように患者さんを導いてあげる事が目標になります。特に大腿骨頚部骨折や脊椎の圧迫骨折は、一度罹患するとそれをきっかけに寝たきりになるリスクがあります。治療は主に内服薬や運動療法、日光浴などの日常生活指導です。骨折を起こす前は痛みなどを引き起こすことが少ないので、患者さん自身あまり治療に積極的になれない方もいます。治療の必要性を十分説明して、10年後、20年後に後悔する事がないようにしたいのが整形外科医の使命だと思います。
骨粗鬆症の診断
骨密度測定や血液検査を行います。血液検査にて、骨粗鬆症以外で骨密度が低下する他の疾患を除外します。まれに副甲状腺機能亢進症や甲状腺機能亢進症などの病気が見つかる事もあります。
腰椎圧迫骨折
軽微な外傷、またいわゆる ”いつの間に”骨折することもあります。レントゲンではっきりしない場合はMRIにて診断する事もあります。当院では早期発見、早期治療を目指しており、最新の薬物療法や装具療法にて治療します。まれに遅発性脊髄損傷を引き起こす事があるため、慎重な経過観察が必要です。
治療
薬物療法は近年目覚ましい進歩を遂げ、多くの患者さんに福音をもたらしました。ビス剤などの骨吸収抑制剤、テリパラチドやロモソズマブなどの骨形成促進剤、活性型ビタミンD製材などです。これらは適応や使う順番が難しいため、専門医による治療が必要だと思います。
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