だいたいこつかんこつきゅういんぴんじめんと
大腿骨寛骨臼インピンジメント
股関節は、太ももの骨にあたる大腿骨(だいたいこつ)と、骨盤の骨の一部を形成する寛骨(かんこつ)によって構成されます。
この疾患は、股関節に特徴的な骨の形があり、股関節の運動時に骨が繰り返し衝突(インピンジメント)することによって股関節のクッションや軟骨が損傷する病態です。
3つのタイプに分けられます。

タイプ
-カムタイプ-
大腿骨は、大腿骨の骨頭→くびれ→太ももの骨となりますが、このタイプは骨の隆起によってくびれがありません。股関節を深く曲げると、この隆起が股関節の寛骨のフチに衝突し痛みが発生します。20〜30代の男性に多くみられます。
-ピンサータイプ-
大腿骨が収まる寛骨に、骨のトゲや隆起があり、寛骨のフチに衝突し痛みが発生します。30〜40代の女性に多く発生します。
-混合タイプ-
2つが混合するタイプ。

症状
股関節から太もも側面に痛みが出ることが多いです。Cサイン(手をCの形にして股関節から太もも側面を押さえる)が特徴です。
長時間の座った作業や、足を組む動作などで痛みが出やすいです。
また、腰椎椎間板ヘルニアのような下肢症状が現れることもあります。

治療
股関節の安静に加え、PTによる腰の骨や股関節の可動性改善や股関節周囲の機能改善などの運動が有効です。
症状が3ヶ月以上持続する場合や、痛みが再発する場合は手術を選択する場合があります。
リハビリで80%以上は改善すると言われています。