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IL-6阻害剤 ケブザラ

久しぶりに大学時代を過ごした浜松に行ってきました。今回も関節リウマチの勉強会でした。座長や講師の先生は同門の先生なので楽しみでした。IL-6阻害剤は自分も実臨床でずいぶん助けられました。先発のアクテムラは値段も安く、自分でも優先順位は高いのですがそれとの違いは何なのか?興味のあるところです。平均寿命が長くなるにつれて関節リウマチの罹患年数も長くなり、また最近では高齢発症の関節リウマチも散見されてきており、やはりMTXをなるべく使いたくない、また抗薬物抗体が少ない方が良い、減量しやすいなど求められるハードルは高くなります。その点アクテムラより値段は高いですが、完全ヒト型なのでアナフィラキシーも少なく、中和抗体相も少ない、効果発現が早い、早い、中和抗体相も少ないなどのメリットがケブザラにはあると説明してました。例としてエンブレルは中止によってサイトカインネットワークが再燃し症状悪化することがあるので、以前はアクテムラにステロイドを加えてお茶を濁していましたが、効果発現の早いケブザラに期待がかかるとのことです。症例提示では、演者の先生もかなり苦労されている例を提示していただきました。MTX関連リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍の既往、腎機能低下例、気管支肺病変の合併、アミロイドーシスなどTNF-αが使いにくい症例、などに有効でした。また非常に興味深いのは、うつ病の三大炎症マーカーはCRPとTNF-αとIL-6であり精神疾患はサイトカインの以上により発症するという報告がありました。痛みだけでなく、疲労や倦怠感、うつ症状にIL-6は強く影響しているとのことでした。懇親会では尊敬する先輩とお話しすることができ楽しい時間でした。


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