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第54回日本理学療法学術研修大会 in 徳島

2019年5月25日(土)から26日(日)にかけて催された「第54回日本理学療法学術研修大会in徳島」に行ってきました。私が受講した講義はエコーをテーマとしたものでした。内容としては、エコーの基礎知識を踏まえた上で実際に対象の組織を描出する作業を行うものでした。



エコーは個々の骨格筋の形態を観察・評価できるため、この部分がリハビリテーションの分野で活用出来ます。つまり実際にリアルタイム且つ意図的に対象筋にアプローチできるのです。応用的には神経・腫脹の観察・半月板異常・関節水腫の確認・血流や炎症なども確認できます。まずその活用幅を感じ取れる講演内容でした。


骨格筋でいえば筋輝度(筋の超音波エコー輝度)も注目されます。超音波画像上では脂肪組織・結合組織といった非収縮組織は白く映ります。従って、筋の質的低下(=脂肪組織・結合組織の増加)を招くと、上述のようにより白く映るようになります。左右差の確認や経時的変化の確認で、筋の質的な評価にも応用できることになります。また筋輝度は筋力トレーニングで改善されるという報告が多くあるため、やはり筋トレは重要と言えるでしょう。


手技的な話としては、膝蓋上嚢(膝蓋骨近位に広がる滑液包)の癒着に対して膝蓋上嚢を押し広げ剥離したり、大腿四頭筋のリフトアップが有用であると言います。また近年「脂肪体」が大変注目されています。膝蓋下脂肪体(膝蓋靭帯と脛骨粗面近位部の間に位置する脂肪体)やケーラー脂肪体(アキレス腱, 踵骨上縁,長母趾屈筋より構成されるKager’s triangle内に存在する脂肪組織)のリリースが諸家により提唱されています。


これら脂肪体の線維化は関節運動の阻害因子になるため、これからリハビリテーションの中に導入していきたいと考えています。この度の研修大会は、今度の臨床へのヒントを多く得た良い経験になりました。


PT 篠原

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