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変形性関節症と骨粗鬆症

最終更新: 2019年9月8日

自分が医局に所属していたころの研究テーマに近い講演会が沼津でありました。講師は有名な慈恵医大の斎藤先生でした。さすがにわかりやすく的が絞られていてクレバーな先生だと感心しました。以前は変形性関節症と骨粗鬆症はinversely relatedつまり逆相関するという論文が散見されました。自分も変形性膝関節症のグレードと骨密度は相関するという論文をCalcified Tissue Intに発表しました。実臨床では骨が硬い人は変形しやすく骨が弱い人は骨粗鬆症になりやすいと単純に考えられていましたが、それほど人間の体は単純ではないようです。骨代謝マーカーや軟骨代謝マーカー、骨シンチ、MRIなどの結果から、軟骨下骨の骨吸収が亢進していたリ、骨質が低下したりしてOAになるということがわかってきました。骨密度だけを指標にしてはいけない、骨質の重要性を講師の斎藤先生は力説しておりました。全く同感です。特に男性は高骨密度でも骨折しやすいために注意が必要であること、生活習慣病をはじめ、人間の体から活性酸素による酸化を防ぐことが重要であると話されていました。メタボもロコモも結局は目標は同じで活性酸素による攻撃を防がなければいけないです。軟骨は代謝が乏しいがヒアルロン酸による抗酸化作用、活性酸素低下作用は注射後3週くらい期待できるとのことです。ゾレドロン酸(リクラスト)はコラーゲンの抗酸化を誘導しないこと、他のビス剤と違い骨形成は保たれるそうです。

素晴らしい講演会でした。明日からの臨床に役立つと思います!




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